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榎本 敏宏 Enomoto_Toshihiro
Experience & Activities
コンビニの店長から、財務の業界へ
父親の影響で昔から、そろばんやら算数や簿記など数字に関することが好きだったというのが、この仕事に就くきっかけです。細かいものをきっちりそろえることが好きな子どもだったんです。
でも、商業高校卒業後、そのまま財務の道を選んだわけではなく、前職はコンビニの店長をやっていました。ただ、心の中でいずれはこういう仕事に就けたらなぁとはずっと思っていたんです。そんな時、斎藤会計事務所とのご縁があって。思い切ってチャレンジすることに決めました。
「顧問契約の解除」のショック。 そこから学んだコミュニケーションの大切さ
資格といえば簿記くらい。そんな中で飛び込んだ会計の世界、初めはピンチの連続でしたね。
簿記や会計など勉強していた知識が、現場ではまったく通用しない。
初めのうちはただ覚えようと必死でやっていたのですが、
あるとき、顧問契約を変えられてしまうということがあったんです。
知識も経験もなくて、いっぱいいっぱいだったというのもありますが、今思えばコミュニケーション不足でした。当時は送られてきた資料を処理するだけで、こちらからアクションを起こさなかったため、信頼を築けなくて、結果、顧問契約を他の税理士事務所にされてしまったんです。
「与えられた仕事のみではお客さんはついてこない」ことを学びました。
思えば、コンビニで働いていたときもそうでした。
コンビニって一見接客の要素が少ないように思えるのですが、毎日来てくれるお客さんっているんですよね。そういうお客様を増やしていかなければいけないのですが、それって、与えられたレジの役割をこなすだけではダメなんです。お客様との会話、これが大事なんです。以前は出来ていたのに・・・、ものすごく悔やんだのを覚えています。
これ以降、お客様とのコミュニケーションを大切にすることで、信頼してくれるお客様を増やしてきました。
信頼を得た、大切なお客さんを救いたい!
業務も少しずつ習得し、担当するお客様も増えてきた、そんなあるとき、仲のよいお客様の会社が倒産してしまうということがありました。
ショックでした。
いろいろ話は聞いていました。でも、何も出来なかった.
「もしかしたら、つぶれなくていい会社だったのかもしれない」
会社の数字を知っておきながら、何か出来ることはできなかったのか、悔やみました。
「なんとか出来なかったのか・・・」
そんなときに、斎藤所長からディフェンドの話があって。税務の知識だけでなく、そういう知識も学ぶことが出来たら、いつも仲良くさせていただいているお客様を救えるのではないか。そんな思いもあって、ディフェンドの立ち上げメンバーとしてやっていく決意をしたんです。
10年経って改めて気づいた、コミュニケーションの大切さ。
私が仕事をする上で一番大切にしているのは、お客様のとのコミュニケーションです。
数字なんて・・・と言ったら怒られるかもしれませんが、計算は誰でもできる。他の会計事務所さんでもできる。ではなぜ、自分に頼むのか? この仕事をはじめて10年くらい経って改めてそう考えた時、出した応えはその「数字の先」のこと。困りごとややりたいことが出てきた時に、クライアントが相談しやすい存在でいられているか? その相談に応えられるかどうか、そういう人間関係ができているかどうか、が私の価値であると気づいたんです。
相手が求めていること以上に気づくこと
時にはクライアントから「そこまでしなくていいよ」と言われることもあります。
「働きすぎ」と周りからも言われることもありますが、
私にとっては必要なことであり、苦にならない作業です。
せっかくご縁があったなら、任せてもらえたならある程度深く踏み込んだ仕事をしたい。
そんな風に思っています。